英文解釈

 英語の勉強方法」のページで、文型の理解の重要性について少し触れましたが、ここでもそのことについてもう少し研究してみたいと思います。

次の文章の意味を考えてみてください。
He denied me any help.

どうでしょうか?今回も簡単だったでしょうか?

 まず、この文章が第何文型かを判断しなければいけません。この文章は第4文型です。どうしてなのかわかりますか?それはSVOという文の形だからです。では、もっと掘り下げてみましょう。どうしてSVO(第4文型)ということがわかるのでしょうか?Sは名詞、Vは動詞、OとOは名詞しかなることができませんね。この文章は「名詞(he)+動詞(denied)+名詞(me)+名詞(help)」という品詞の並び方になっています。だからSVOで第四文型なのです。

第4文型の解釈方法は決まっていました。
「SはOにOを与える」です。
giveに代表される第四文型の形をとる動詞を、総じて授与動詞と呼ぶのを聞いたことがあると思います。denyは「否定する」という意味で単語帳には載っていますが、第四文型の動詞は例外を除き、「与える」という意味になるのです。これはしっかり意識しておかなければなりません。

ここではただ「与える」と解釈するのではなく、
denyに否定のニュアンスがあることから「与えない」という意味で解釈しましょう。

するとこの文章の意味は、
「彼は私にどんな助けも与えてくれなかった」
つまり、
「彼は私を助けてくれなかった」
となるわけです。

では次の文章はどうでしょうか?
His parents allowed him some money.

 できましたか?これも第4文型ですね。ですからallowの意味は「与える」です。あなたがいくら単語帳でallowを「許す」と覚えていても、この意味になるのは第3文型と第5文型のときであって、第4文型の時には「許す」と解釈すると、間違いになります。

ですので意味は、
「彼の両親は、彼にいくらかお金を与えた。」となります。

 文型の理解が1つの文章の理解に及ぼす影響がわかっていただけたと思います。
文型をしっかり理解できていると、英文を解釈する時に強力な武器になります。ちょっと予断になりますが、文型を作るのは動詞であって、文中でどの動詞が使われるかによって、予め文型は決まっています。中にはallowのように第3文型と第4文型と第5文型というふうに複数の文型を取る動詞もあります。動詞を覚える時には、各文型ごとにどういう意味になるのかも覚えておかなくてはなりません。

それでは、私が実践した英文解釈の勉強法を紹介します。

 私が本格的に英文解釈の勉強を始めたのは高校2年生の冬でした。その頃の私の英語力は英文法問題集が1冊ほぼ完璧にできるようになっていて、単語集の単語を約1000語程度暗記していました。
模試の偏差値は55くらいだったと思います。

富田の英文読解100の原則 上富田の英文読解100の原則 下
驚かれるかもしれませんが、私は英文解釈の問題集はこれ一冊しかしていません。この1冊には、英文解釈におけるあらゆるエッセンスが詰まっています。内容はやや高度ですが、解説は非常に論理的で一点のくもりもなく、英文解釈の疑問点が一気に解決します。英文法の問題集と同じく、何度も何度も同じ問題をやりました。英文を覚えてしまうくらい音読し、この問題集の上下巻の100の原則は全て吸収しました。私は実際にこの参考書の著者である富田氏の授業を予備校で受けていたので、問題集の解説に書いてあることをすんなり理解することができましたが、初めて取り組む人には、あまりに論理的すぎるため、抵抗があるようです。しかし、進めば進むほど英文を読むために必要な知識が増えてきますので、その効果が実感でき始めます。是非本屋で手に取り、上巻の冒頭と、下巻の巻末の「はしがき」に目を通してみてください。富田氏の英語に関する考えが述べられています。今までの英語に対する考え方が一転することでしょう。

 富田氏の授業を受けれない方(受けたことが無い方)は、手始めに 富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解基本ルール編―代々木ゼミ方式の問題集をおすすめします。

それではがんばってください。
無理という壁を越えなければ強くならない」
私の好きな一節です。

管理人 Daizoo

 

 

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